特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
ⅩⅠ.乳癌
内視鏡併用乳腺部分切除術
玉木 康博
1
,
三好 康雄
1
,
野口 眞三郎
1
Yasuhiro TAMAKI
1
1大阪大学大学院医学系研究科臓器制御医学専攻腫瘍外科
pp.374-376
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904686
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はじめに
乳癌に対する根治手術は,乳房温存手術からセンチネルリンパ節生検導入へと近年ますます縮小傾向にある.乳癌手術を考える場合,根治性とともに美容的な問題,すなわち整容的QOLに配慮した手術を症例ごとに考慮する必要がある.内視鏡を応用した乳癌手術は,この意味で現在もっとも美容的に優れた手術法の一つであると思われる1〜3).しかし内視鏡手術はあくまで手術手段であり,個々の患者さんにおける切除範囲を含めた術式の適応は通常の乳房温存手術とほとんど変わるところはない。本稿では,筆者らの施設での症例を提示し,術前に必要な画像診断について解説する.
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