特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅶ.胆管癌・胆嚢癌
肝門部胆管癌に対する肝右3区域切除術
上坂 克彦
1
,
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
新井 利幸
1
,
湯浅 典博
1
,
小田 高司
1
,
二村 雄次
1
Katsuhiko UESAKA
1
1名古屋大学大学院器官調節外科
pp.242-245
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904661
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はじめに
尾状葉切除を伴う肝右3区域切除術は,肝門部胆管癌のなかでは最も大量の肝を切除する術式の1つである.本術式は肝切離面が小さいものの,本術式を要する症例はかなり広範囲に進展した癌であることが多く,大量肝切除であるがゆえに術後肝不全を惹起する危険性も高いといった特徴を有している.以下,本稿では肝右3区域切除術を必要とする画像の特徴について解説する.
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