特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅴ.直腸癌・肛門管癌
直腸癌,肛門癌に対する腹会陰式直腸切断術
林 哲二
1
,
榎本 雅之
1
,
杉原 健一
1
Tetsuji HAYASHI
1
1東京医科歯科大学医学部消化機能再建学(第2外科)
pp.187-189
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904650
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はじめに
筆者らの腹会陰式直腸切断術(Miles手術)の適応は肛門挙筋,外括約筋に対し2cmのsurgicalmarginが確保できない症例,すなわち肛門縁から腫瘍下縁までの距離が4cm以下のMP以深症例である.ただし,膀胱または前立腺に浸潤を認めれば骨盤内臓全摘術の適応になる場合がある.肛門管あるいは肛門に浸潤している腫瘍は直腸切断術の適応ではあるが,例外として扁平上皮癌では化学放射線治療が第一選択となる.
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