Japanese
English
臨床報告
癌結節および静脈腫瘍栓にまで自然壊死をきたした肝細胞癌の1例
A case report of multiple hepatocellular caricinoma-remarkable spontaneous necrosis of cancerous nodules and hepatic vein tumor thrombosis
林 俊之
1
,
高崎 健
2
,
山本 雅一
2
,
清水 泰
2
,
羽生 富士夫
2
,
武雄 康悦
3
,
笠島 武
3
Toshiyuki HAYASHI
1
1中山記念胃腸科病院外科
2東京女子医科大学消化器病センター外科
3東京女子医科大学消化器病センター第2病理
キーワード:
肝細胞癌
,
自然壊死
,
癌結節
,
肝静脈腫瘍栓
Keyword:
肝細胞癌
,
自然壊死
,
癌結節
,
肝静脈腫瘍栓
pp.793-797
発行日 1994年6月20日
Published Date 1994/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901575
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はじめに
肝細胞癌は壊死を起こしやすい腫瘍といわれており1),TAEなどの治療が施行されていない症例にも自然壊死がしばしば認められる.しかし,壊死率90%以上の高度な自然壊死となるとその報告例は少ない2,3).
今回われわれは,2つの癌結節および肝静脈腫瘍栓まで高度な自然壊死に陥った肝細胞癌の切除例を経験したので,切除標本の組織像および画像診断について若干の考察を加えて報告する.
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