Japanese
English
特集 肝細胞癌との鑑別を要する良性腫瘤―画像と病理
肝結節性再生性過形成
Nodular Regenerative Hyperplasia of the Liver
小関 至
1
,
佐々木 茂
1
,
金戸 宏行
1
,
長谷川 公子
1
,
堀内 志奈
1
,
高木 秀安
1
,
岩田 徳和
1
,
三原 真美
,
安達 靖代
1
,
松永 隆裕
,
本谷 聡
1
,
遠藤 高夫
1
,
一宮 慎吾
2
,
佐藤 昌明
2
,
今井 浩三
1
Itaru OZEKI
1
,
Shigeru SASAKI
1
,
Hiroyuki KANETO
1
,
Kimiko HASEGAWA
1
,
Shina HORIUCHI
1
,
Hideyasu TAKAGI
1
,
Norikazu IWATA
1
,
Yasuyo ADACHI
1
,
Satoshi MOTOYA
1
,
Endo TAKAO
1
,
Shingo ICHIMIYA
2
,
Masaaki SATOH
2
,
Kohzoh IMAI
1
1札幌医科大学第一内科
2札幌医科大学臨床病理部
1The Frist Department of Internal Medicine , Sapporo Medical University
2Department of Pathology, Sapporo Medical University
キーワード:
肝結節性再生性過形成
,
門脈圧亢進症
Keyword:
肝結節性再生性過形成
,
門脈圧亢進症
pp.51-56
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900249
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疾患概念 肝結節性再生性過形成(nodularregenerative hyperplasia of the liver;以下NRH)は1959年,Steiner1)の提唱した病理学的概念で,肝にびまん性に生じる肝細胞の過形成から成る結節で,結節には線維増生および被膜の形成は認められず,周囲の圧迫による萎縮した肝細胞によって境される稀な病態である.NRHの発生機序としては肝内における血流分布の不均衡やインスリンなどの肝細胞増殖因子の関与が指摘されているが,未だに統一された見解がないのが現状である.また,基礎疾患が不明なものから,膠原病,血液疾患などの合併の見られるものがあり,臨床的には非常に多様性に富んだ疾患と言える.
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