Japanese
English
特集 外科におけるクリニカルパスの展開
クリニカルパスと結果マネジメント運動
Outcome management movement and clinical pathway
長谷川 敏彦
1
Toshihiko HASEGAWA
1
1国立医療・病院管理研究所医療政策研究部
キーワード:
クリニカルパス
,
DRG
,
医療の質
,
医療の効率
,
結果マネジメント運動
Keyword:
クリニカルパス
,
DRG
,
医療の質
,
医療の効率
,
結果マネジメント運動
pp.449-453
発行日 2001年4月20日
Published Date 2001/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904421
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
日本での展開
日本では1990年代の半ばからクリニカルパスが取り上げられ,看護部門を中心に普及し始めた.すでに1996年に厚生省の呼びかけで開かれた医療技術評価の検討委員会でも,医療技術評価の1つの応用法としてクリニカルパスが取り上げられるに至っている1).しかし急速な普及をみたのはここ数年で,1998年から国立病院を中心に試行された日本版DRGの応用がその普及に拍車をかけていると言えよう.1999年の夏にはクリニカルパス研究会全国大会が茨城県つくば市で開かれ,看護部門を中心に1,400人の会員を集め,熱気の込もった討論が行われた.クリニカルパスへの関心は看護部門を越えて病院経営者にも拡がりつつある.2000年6月に熊本県で開催されたクリニカルパスの研究会は医療マネジメント学会に発展し,2,800名の学会員を集め,盛大に行われた.参加者も看護部門に加え,経営者,事務部門,医師の参加者も目立った.最近では看護学会のみならず医学会でも主要なテーマとして取り上げられ始めている.数多くの急性期病院では実用段階に入っており,長期ケアや地域ケアにも応用され始めている.武藤によると大規模病院を中心に30〜40%の病院ですでに使用されており,病院内での適応も50%を越えているところも出ている2).
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.