Japanese
English
臨床報告・1
十二指腸転位術が奏効した上腸間膜動脈症候群の1例
A case of superior mesenteric artery syndrome treated by anterior transposition of the duodenum
芝原 一繁
1
,
尾山 佳永子
1
,
荒能 義彦
1
,
佐々木 正寿
1
Kazushige SHIBAHARA
1
1富山県済生会高岡病院外科
キーワード:
上腸間膜動脈症候群
,
十二指腸前方転位術
Keyword:
上腸間膜動脈症候群
,
十二指腸前方転位術
pp.255-258
発行日 2001年2月20日
Published Date 2001/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904388
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はじめに
上腸間膜動脈症候群(以下,SMA症候群)は十二指腸水平部が上腸間膜動脈により背側から圧排され,閉塞をきたす疾患として1842年にRokitan-sky1)によって初めてその概念が報告された稀な疾患である.
本症に対してはまず保存的治療が選択されるが,本例のように慢性に経過する症例に対しては手術が行われる.今回筆者らは十二指腸前方転位術が奏効したSMA症候群の1例を報告する.
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