Japanese
English
臨床報告・1
確定診断が困難な大腸炎の経過観察中に発生したHIV感染陽性,多発性アメーバ性肝膿瘍の1例
Multiple amebic liver abscess with in an HIV-positive patient. Case report, being followed for enteritis that was difficult to accurately diagnose
渡邊 正志
1
,
斉藤 直康
1
,
石井 紀之
1
,
小林 一雄
1
,
領家 俊雄
2
,
国枝 博之
3
Masashi WATANABE
1
1東邦大学医学部第1外科
2足立東部病院外科
3足立東部病院内科
キーワード:
アメーバ性腸炎
,
アメーバ性肝膿瘍
,
HIV感染
Keyword:
アメーバ性腸炎
,
アメーバ性肝膿瘍
,
HIV感染
pp.1481-1484
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904312
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緒言
アメーバ症の診断においては各種免疫学的血清反応が普及し,これらの反応が陽性の場合には診断的価値は高い1).しかし血清反応は全例で陽性となるわけでなく,陰性で便や生検組織からアメーバも検出されない場合は確定診断がなかなか下せないのが現状である1,2).今回,炎症性腸疾患として経過観察中の患者に多発性肝膿瘍が発生し,アメーバ症の診断ができたHIV陽性,男性同性愛者のアメーバ性肝膿瘍の1症例を経験したので報告する.
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