Japanese
English
臨床報告・1
経食道的縦隔ドレナージが有効であった超高齢者特発性食道破裂の1例
A case of spontaneous rupture of the esophagus treated by transesophageal mediastinal drainage
榎本 武治
1
,
小森山 広幸
1
,
岡田 孝弘
1
,
井原 朗
1
,
萩原 優
1
,
一色 昇
2
Takeharu ENOMOTO
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
2一色外科胃腸科医院
キーワード:
特発性食道破裂
,
超高齢者
,
保存的治療
Keyword:
特発性食道破裂
,
超高齢者
,
保存的治療
pp.1477-1480
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904311
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はじめに
近年,特発性食道破裂(以下,本症)に対する保存的治療の奏効例が報告されている1〜3).今回,われわれは91歳の女性に発症した本症において,縦隔内と胸腔内の膿瘍に対して経食道的縦隔チューブおよび胸腔ドレーンの2方向からの洗浄ドレナージを行い,最終的には腎不全で失ったものの,良好な局所制御を得た1例を経験した.高齢者の本症治療成績はいまだ満足すべきものではない4)が,われわれが行ったドレナージ法を述べるとともに,高齢者の本症について若干の文献的考察を加えて報告する.
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