Japanese
English
臨床報告・1
下咽頭頸部食道癌に対する喉頭温存食道切除,皮膚再建の1例
A case of hypopharyngeal and cervical esophageal cancer reconstructed with skin flap without laryngectomy
野口 洋文
1
,
猶本 良夫
1
,
羽井佐 実
1
,
山辻 知樹
1
,
繁光 薫
1
,
高岡 崇徳
1
,
磯崎 博司
1
,
田中 紀章
1
Hirofumi NOGUCHI
1
1岡山大学医学部第1外科
キーワード:
下咽頭頸部食道癌
,
喉頭温存
,
皮膚再建
Keyword:
下咽頭頸部食道癌
,
喉頭温存
,
皮膚再建
pp.1465-1468
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904308
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はじめに
術後のQOLの観点から喉頭機能を温存することはきわめて重要であるが,下咽頭にかかる頸部食道癌は,通常喉頭全摘を余儀なくされる.しかしながら,症例によっては喉頭を温存して腫瘍の部分切除を行いうる場合があり,遊離空腸をパッチ状に切開して,下咽頭—頸部食道壁の欠損部分を補う手術1)などが報告されている.今回,われわれは後壁を主体とする下咽頭頸部食道癌に対し喉頭を温存し,deltopectoral flap(DP flap)を含むskin flapにて食道を再建した1例を経験したので報告する.
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