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特集 胃癌術後のフォローアップ:再発と二次癌対策
制癌剤による胃癌術後二次癌の現状とその対応
Secondary cancer induced by anticancer agents for operated gastric cancer patients
山本 亘
1
,
栗原 稔
1
,
松川 正明
1
,
佐藤 温
1
,
嶋田 顕
1
Wataru YAMAMOTO
1
1昭和大学医学部附属豊洲病院消化器科
キーワード:
術後胃癌
,
制癌剤
,
二次癌
Keyword:
術後胃癌
,
制癌剤
,
二次癌
pp.1409-1414
発行日 2000年11月20日
Published Date 2000/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904294
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胃癌術後補助化学療法を行う際,その抗腫瘍効果や生存寄与を考慮するだけでなく,制癌剤には少なからず発癌作用が存在することに留意する必要がある.本稿では,制癌剤の二次癌誘発に関する頻度,誘因となりやすい制癌剤,二次癌の種類,そのメカニズムやリスクがどこまで解明されているのかを中心に論じてみた.今後,胃癌術後の長期生存例は増加し,とくに長期生存胃癌術後患者に発生の可能性がある制癌剤誘因の二次白血病に関する問題は遅かれ早かれ取り上げられてくる.そのため二次白血病の本態や特長を熟慮する必要があり,今後の課題および対処法につながるであろう.
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