Japanese
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特集 胃・十二指腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針
1.急性胃炎
A new concept and diagnosis of acute gastritis
浦 英樹
1
,
平田 公一
1
,
山口 浩司
1
,
古畑 智久
1
,
秦 史壮
1
,
桂巻 正
1
,
向谷 充宏
1
Hideki URA
1
1札幌医科大学第1外科
キーワード:
急性胃炎
,
シドニー分類
,
NSAID
Keyword:
急性胃炎
,
シドニー分類
,
NSAID
pp.1395-1401
発行日 1999年11月20日
Published Date 1999/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903947
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急性胃炎は日常診療で最もよく用いられる病名のひとつであるが,急性胃粘膜病変(AGML)や急性胃病変(AGL)などの類似する病名も汎用され,それらの定義や疾患概念の解釈について混乱がみられる.また,診断基準についてもいまだに明確なものはなく,内視鏡的診断と組織学的診断の間に乖離が存在する.これらの問題点について確認しておきたい.また,胃炎の新しい分類“Sydney System”や,NSAID起因性胃粘膜傷害の発生機序に関する新知見など,急性胃炎を巡る最近の話題について紹介する.
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