特集 ベッドサイド基本手技とコツ
乳腺生検
難波 清
1
Kiyoshi NAMBA
1
1ブレストピアなんば病院
pp.1281-1284
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904228
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はじめに
近年の画像検診の普及や患者のQOLの向上などにより,乳腺領域における生検は触診から切開生検へという流れから,画像診断から低侵襲の生検(針生検や乳管内生検など)へと大きく様変わりした.それにより,乳腺領域の生検には高度な専門知識と経験,技術が要求されるようになってきた.生検は正しい病理診断を得るための重要なステップである.微妙な判断を要する時は乳腺専門医に委ねることが最良の選択と言える.
本稿ではマンモグラフィ装置や乳腺専用の特殊な機器を持たなくても,少なくとも高周波プローブ付きの超音波装置さえあれば,一般外科領域でも対処可能で頻度も多いと思われる生検を選択し,その基本手技とコツについて解説した.
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