特集 生検の進歩
I 臓器別生検
ii 細胞診
1 穿刺生検細胞診—4 乳腺
庵原 昭一
1
Shoichi IHARA
1
1国立療養所千葉東病院
pp.1302-1308
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913478
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はじめに
乳腺の穿刺生検細胞診(aspiration biopsy cytology:以下ABCと略)はほとんどが,乳腺の触診において腫瘤または硬結が触れた場合に,その良性,悪性の鑑別に用いられている.
患者自身が偶然にあるいは自己触診法の結果,乳腺の病変を疑って外来を訪れる場合が多く,外来医師の判断や指示で本ABCが行われる.しかし医師が患者の検索中や集団検診の結果,乳腺に病変を見いだして精検の対象となることや乳癌の手術目的として,その直前に近い日や,手術日直前に癌を確認するためにABCが行われる場合も多い.
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