Japanese
English
臨床研究
担癌患者に対するrecombinant human erythropoietin(rHuEPO)24,000単位皮下投与を用いた術前1週間自己血貯血方法
A week protocol of autologous blood donation with subucutaneous recombinant human erythropoietin 24,000 unit for cancer patients
梅澤 聡
1
,
加藤 友康
1
,
清水 敬生
1
,
荷見 勝彦
1
Satoshi UMEZAWA
1
1財団法人癌研究会附属病院婦人科
キーワード:
自己血貯血
,
rHuEPO24
,
000
,
担癌患者
Keyword:
自己血貯血
,
rHuEPO24
,
000
,
担癌患者
pp.1193-1197
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904211
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はじめに
自己血貯血はrHuEPO製剤によるサポートにも保険が適用され,外科手術にとって欠かせない技術の一つとなっている.とくに最近,同種血輸血による問題点が感染症にとどまらずrecipientの免疫学的副作用についても言及され,とくにHeissら1)が大腸癌患者の同種血輸血と自己血輸血での検討を行い,同種間輸血が自己血輸血に比べて有意に再発率を上げていると報告するに至り,悪性腫瘍患者の手術時の治療行為として同意を得るレベルから,可能な限り輸血を回避する方法として自己血貯血は必要とされている.また,悪性腫瘍患者の自己血貯血療法における問題点である貯血液内の悪性細胞転移活性や貯血のサポートとして用いるrHuEPO製剤の悪性腫瘍細胞増殖に対する影響は,現在のところin vitroの検討では問題点は指摘されていない.
一方,実際に貯血を行う臨床現場においては,貯血の方法は幾通りもの方法があると考えられるが,貯血を行う対象,手技の問題さらには保存,保管場所の確保と管理といった医療とはまた別の次元の問題が山積している.とくに保管,管理についていえば数多くの手術を行う病院にとっては,外来患者として貯血を行い,入院患者としてその貯血を使用するのは管理の面で非常に煩雑であり,また,マンパワー不足による管理者のオーバーワークにつながる.
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