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特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス
緩和医療の実際
身体的ケア
セデーションの概念と実際
Practice for sedation in palliative care
高宮 有介
1
Yusuke TAKAMIYA
1
1昭和大学病院麻酔科緩和ケアチーム
キーワード:
セデーション
,
緩和ケア
,
インフォームドコンセント
Keyword:
セデーション
,
緩和ケア
,
インフォームドコンセント
pp.1129-1133
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904197
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緩和ケアの最新の知識を駆使しても緩和不可能な苦痛に対しては,セデーションが必要となる.ただし,セデーション適応の検討項目として,他に対応法がないか,死期が迫っている状態か,患者・家族へのインフォームドコンセントはどうか,チーム内の合意はどうかを吟味することは重要である.また,薬剤としてはミダゾラムやフェノバルビタールが使用されている.問題点として,精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛へのセデーションの是非,セデーション後の輸液やステロイドの継続投与をどうするかが挙げられる.信頼関係を築くなかで患者・家族の意思を尊重して決定していくことが望ましい.
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