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特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス
緩和医療の実際
身体的ケア
疼痛対策
上手な薬の使い方とその評価法
How to administrate analgesics for cancer pain
平賀 一陽
1
,
五反田 純
2
Kazuaki HIRAGA
1
1国立がんセンター中央病院手術部
2国立がんセンター中央病院麻酔科
キーワード:
痛みの評価
,
モルヒネ
,
薬物動態
Keyword:
痛みの評価
,
モルヒネ
,
薬物動態
pp.1121-1128
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904196
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鎮痛薬によって上手に痛みを治療するためには,①痛みが軽いうちに伝えてもらうと同時に,②痛みが止まる薬を選択し,③時間を決めて,④痛みが止まる量を,⑤痛みの原因と薬剤の正しい情報を与えて,⑥副作用対策を十分に行い,⑦薬が吸収される投与経路で投与し,⑧治療効果を評価し,⑨モルヒネの薬物動態の知識のもとに行う必要がある.痛みへの対策の知識の他に,痛みをもつ患者への対応,応対が必要になる.応対の心があれば痛みの強さ,部位,性状がわかる.それらへの対策の知識があれば,原因追及,治療手段がわかり,刻々変化する症状に対応することができる.対策の知識,対応の実践は応対の心があってはじめて生きる.
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