特集 外科医に求められる緩和医療プラクティス
いのちは誰のもの—自然死と尊厳死と安楽死と慈悲殺と
星野 一正
1,2
Kazumasa HOSHINO
1,2
1京都大学
2国際高等研究所
キーワード:
尊厳死
,
安楽死
,
慈悲殺
Keyword:
尊厳死
,
安楽死
,
慈悲殺
pp.1083-1088
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904190
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はじめに
わが国では,国民の平均寿命が世界で最長になって久しく,1999年には100歳を越えた老人だけで11,346人と発表され,高齢者医療の向上と普及は急務である.
わが国の医系大学における終末期医療を巡る医療並びに医療の倫理に関する医学教育の向上が強く求められる現状である1).
正しい情報を提供することが教育研究上大切なことであるので,筆者は外国の法律や判例までも自分で翻訳して論文を発表し,原典に忠実な論文を書くことに努力してきている.最近原典によらない孫引きや思い込みで執筆してある書籍が氾濫しているので,原典主義を復活させたいものだと願っている.
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