Japanese
English
臨床報告・1
AFP産生十二指腸癌の1例
A case of perforated of AFP-producing deodenal cancer
田中 一郎
1
,
萩原 優
1
,
上杉 仁
2
,
五十嵐 三知郎
2
,
郡司 健
2
,
張 光哲
3
Ichiro TANAKA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
2白鴎病院外科
3白鴎病院内科
キーワード:
α-fetoprotein
,
十二指腸癌
Keyword:
α-fetoprotein
,
十二指腸癌
pp.915-918
発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904163
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
Alpha fetoprotein(以下,AFPと略す)は原発性肝癌,悪性奇形腫で特異的に高値を示す胎児性糖蛋白の一種である.消化器癌においては胃癌1),胆嚢癌2),膵癌3)などでAFP産生例が報告されているが,十二指腸癌での報告はまれであり,本邦では現在までに12例が報告されているにすぎない3〜11).
今回われわれは,消化管穿孔による急性腹症で来院し,保存的加療にて軽快したのち,精査にてAFP産生十二指腸癌と診断され,待期的に手術を施行した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.