Japanese
English
手術手技
副甲状腺ホルモンの術中迅速測定を補助手段とした内視鏡下副甲状腺摘出術
Endoscopic parathyroidectomy using quick intraoperative intact parathyroid hormone assay
山下 弘幸
1
,
大島 章
1
,
内野 眞也
1
,
渡辺 紳
1
,
山下 裕人
1
,
野口 志郎
1
Hiroyuki YAMASHITA
1
1野口病院
キーワード:
鏡視下手術
,
副甲状腺腫摘出術
,
副甲状腺ホルモン測定
Keyword:
鏡視下手術
,
副甲状腺腫摘出術
,
副甲状腺ホルモン測定
pp.767-769
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904138
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はじめに
原発性副甲状腺機能亢進症の80%の症例は単一の腺腫であり,腺腫摘出により根治が可能である.術前の超音波検査や99mTc MIBIシンチなどによる腫大副甲状腺の局在診断能の向上1)により,片側あるいは1腺のみの縮小手術で終了することも可能であり,最近では内視鏡下手術も行われている2〜6).欧米では縮小手術において他の病的腺の見逃しを回避する補助手段として,術中迅速副甲状腺ホルモン測定7)が用いられているが,本邦での報告は少ない.筆者らは術前検査で単一の副甲状腺腫瘍と診断した症例に対して,術中迅速副甲状腺ホルモン測定を用いた内視鏡下副甲状腺摘出術を導入した.現在までに3例経験し,美容的にも満足する結果を得たので1症例を呈示し,手術手技と術中の迅速副甲状腺ホルモン測定の有用性について報告する.
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