Japanese
English
特集 胃全摘後の消化管再建—術式のベストチョイス
胃全摘後Roux-en Y再建法
Roux-en Y reconstruction after total gastrectomy
太田 惠一朗
1
,
松平 秀樹
1
,
大山 繁和
1
,
高橋 孝
1
,
武藤 徹一郎
1
,
中島 聰總
1
Keiichro OTA
1
1癌研究会附属病院消化器外科
キーワード:
胃全摘
,
Roux-en Y法
,
double tract法
Keyword:
胃全摘
,
Roux-en Y法
,
double tract法
pp.677-684
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904123
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1897年のSchlatterによる胃全摘の成功以来,胃全摘後の再建方法はありとあらゆる方法が考案され,施行されてきた.しかし,「こうでなければならない」という再建法は存在せず,標準化はなされていないのが現状である.胃全摘後であっても長期生存する症例は存在し,術後長期間経過すれば胃全摘後の障害が生じてくる.なるべくQOLの損なわれない再建術式が望ましく,可能な限り食事は生理的ルートに近いほうが理想的である.筆者らは胃全摘後は空腸間置移植,doubletract,Roux-en Yの3再建術式を基本としており,根治度に応じて高いほうからこの順で採用している.また,高齢者や長期生存の望めない症例にはRoux-en Y法を適用する.
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