特集 輸液:その組成・アクセス・管理
病態に応じた輸液—(4)高カリウム血症の場合
橋口 陽二郎
1
,
望月 英隆
1
Yojiro HASHIGUCHI
1
1防衛医科大学校第1外科
キーワード:
高カリウム血症
,
脱水
,
急性腎不全
Keyword:
高カリウム血症
,
脱水
,
急性腎不全
pp.581-583
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904100
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はじめに
電解質異常の患者を診療するにあたっては,問診と診察,検査によりその異常が惹起された病態を把握する必要がある.体内では複雑な機序が働いて臨床症状を呈しているのであるから,異常値そのものを治療の唯一の目標とするべきではない.消化器手術の術後管理のように,経口摂取が不能なうえに,手術侵襲,術後合併症,併存症などにより調節機能が低下している患者を対象とする場合には,不適切な輸液管理が電解質異常の原因となることが多いことに注意する必要がある.
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