Japanese
English
特集 肝臓移植を理解する
拒絶反応に対する治療の現況
Rejection therapy for the liver transplantation
川岸 直樹
1
,
大河内 信宏
1
,
小山田 尚
1
,
織井 崇
1
,
土井 秀之
1
,
藤盛 啓成
1
,
里見 進
1
Naoki KAWAGISHI
1
1東北大学医学部第2外科
キーワード:
拒絶反応
,
肝移植
,
免疫抑制剤
Keyword:
拒絶反応
,
肝移植
,
免疫抑制剤
pp.47-53
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904000
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肝移植における免疫抑制剤は,タクロリムスとステロイドか,サイクロスポリン,アザチオプリンとステロイドの併用が一般的である.タクロリムスとサイクロスポリンは,どちらも拒絶反応のごく初期にT細胞のIL−2産生を抑える.急性拒絶反応の確定診断は,移植肝の生検による組織診断で行い,ステロイドパルス療法を第一選択で使用している.この治療に無効な場合,当科においてはデオキシスパーガリン,OKT3を用いている.慢性拒絶反応に対しては,まだ確立された薬剤はない.新しい免疫抑制剤の導入が盛んである一方,免疫抑制剤の離脱も積極的に試みられている.
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