Japanese
English
特集 肝臓移植を理解する
肝臓移値の現況
Current status and future of liver transplantation
大村 孝志
1
,
岸田 明博
1
,
古川 博之
1
,
藤堂 省
1
Takashi OMURA
1
1北海道大学医学部第1外科
キーワード:
原疾患の移植後再発
,
生体部分肝移植
,
small-for-size graft
Keyword:
原疾患の移植後再発
,
生体部分肝移植
,
small-for-size graft
pp.13-18
発行日 2000年1月20日
Published Date 2000/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903996
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肝移植は末期肝疾患に対する唯一の根本的治療法として,各国で定着している.脳死移植は年間8,000例以上が行われ,5年生存率は約75%に達している.臓器不足,移植後の原疾患の再発が重要な問題である.本邦では,脳死ドナーからの移植に代わるものとして生体部分肝移植が行われ,これまでに900例以上に達した.次第に成人症例が増加している.脳死ドナーからの臓器提供だけでは肝臓病死を減らすことはできず,生体部分肝移植は今後も車の両輪のごとく重要である.米国,東南アジアなどでも,深刻なドナー不足を背景として生体部分肝移植が行われている.移植肝のボリューム不足,ドナーの安全性,経済的負担などが問題点である.
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