Japanese
English
特集 大腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針
巨大結腸症の診療指針
Clinical guidance of megacolon
伊藤 英明
1
,
岡本 好司
1
,
平田 敬治
1
,
中山 善文
1
Hideaki ITOH
1
1産業医科大学第1外科
キーワード:
巨大結腸症
,
megacolon
,
Hirschsprung病
,
偽性腸閉塞症
,
Ogilvie症候群
Keyword:
巨大結腸症
,
megacolon
,
Hirschsprung病
,
偽性腸閉塞症
,
Ogilvie症候群
pp.1579-1582
発行日 1999年12月20日
Published Date 1999/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903980
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大腸の内径がある程度の期間にわたり拡張した状態を巨大結腸症といい,Hirschsprung病などの先天性のものと後天性のものがある.後天性巨大結腸症は慢性便秘,通過障害,神経筋障害による腸管壁の弛緩,薬剤性などの二次的に起こるものと原因不明の特発性のものとがある.Hirschsprung病や潰瘍性大腸炎の巨大結腸症はよく知られているが,慢性便秘,緩下剤長期常用,偽性腸閉塞症などによる巨大結腸症もよく遭遇する疾患,状態である.特発性も含めて神経や平滑筋の器質的または機能的異常が存在することが多い.主な疾患の分類,診断,治療について述べる.
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