特集 薬物療法マニュアル
Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法
6.血液疾患
血小板減少症
小山 高敏
1
,
広沢 信作
1
Takatoshi KOYAMA
1
1東京医科歯科大学医学部第1内科
pp.498-500
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903931
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はじめに
血小板の働きは血液の凝固や毛細血管の恒常性維持に密接に関係するので,血小板が減少したり機能が低下すると出血が起こりやすくなる.逆に,血小板の数が極端に増加すると血栓を作り,二次的に出血も引き起こす.増加している血小板の機能的障害がある場合もあり,出血傾向をきたすこともある.現在,血小板数は自動血球計数器で測定されているが,特に減少の結果が出た場合は後述の通り,直接塗抹標本や計算板で確認することが必要である.
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