特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
4.要注意状態の患者
特定薬物使用(療法)中の患者
透析患者
平賀 聖悟
1
,
山田 敏生
2
Seigo HIRAGA
1
1社会保険三島病院
2社会保険三島病院腎臓内科
pp.252-254
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903844
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
透析患者の手術においては,救急患者のように一刻を争うようなriskyな状態は少ないにしても,腎機能の廃絶という通常と全く異なる病態が存在する.したがって,末期腎不全(end-stage renalfailure:ESRF),すなわち透析患者の周術期に際しては,病態を十分に理解した上で薬物療法を継続する必要がある.
本稿では慢性腎不全(chronic renal failure:CRF)における薬物動態,透析患者における薬物投与法,周術期の透析療法と薬物療法などについてその要点を述べる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.