Japanese
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特集 膵臓外科に対するチャレンジ:切離・吻合の工夫
切離
器械による切離:TLを用いた膵切離
Transection of the pancreas using linear staplers
中邑 光夫
1
,
矢原 昇
1
,
山本 光太郎
1
,
上野 富雄
1
,
岡 正朗
1
Mitsuo NAKAMURA
1
1山口大学医学部第2外科
キーワード:
膵切離
,
自動吻合器
,
膵液瘻
Keyword:
膵切離
,
自動吻合器
,
膵液瘻
pp.859-864
発行日 1999年7月20日
Published Date 1999/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903659
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近年,膵切離に器械吻合が使用されるようになり,当科でも1990年から自動吻合器による膵切離を導入している.本稿では,膵切離に用いる各種自動吻合器の特徴を紹介した.膵切離の手技上最も注意しなければならない点は,膵実質の裂傷であり,この対策として器械をセッティングして締め込んでいく際に,できる限りゆっくりと均一に操作することが重要である.この点から膵実質の硬さや厚みに応じて,切離する厚みを設定することが可能なTLを好んで使用している.また,腹腔鏡下の膵体尾部切除に用いるエンドカッターについて言及し,当科における臨床成績について紹介した.
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