発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002273241
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ハーモニックスカルペルは,電気エネルギーを55,500Hzの超音波振動エネルギーに変換して組織中の蛋白質を変性し,正確な切開と低温での凝固作用をもたらす.近年,腹腔鏡外科領域だけでなく,開腹手術にも広く応用され,特に膵切除術では膵切離に際して軽微な膵実質組織障害のみで高い止血効果が得られ,膵腸吻合及び胃膵吻合において全く支障がなく,有用性が極めて高い.機器の特徴を熟知し,使い慣れることで外科医の技術の差は狭まり,術後合併症の減少にも役立つものと考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2002