カラーグラフ 消化器の機能温存・再建手術・11
噴門側胃切除後のJ-pouch間置による再建術
竹下 公矢
1
,
関田 吉久
1
,
佐伯 伊知郎
1
,
林 政澤
1
,
本田 徹
1
,
谷 雅夫
1
,
斎藤 直也
1
,
岩井 武尚
1
Kimiya TAKESHITA
1
1東京医科歯科大学医学部第1外科
pp.845-851
発行日 1999年7月20日
Published Date 1999/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903657
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
従来,胃上部早期癌症例ではその根治性を求めてD2リンパ節郭清を伴う胃全摘術が採用されることが多かった.しかし,最近では全摘術後に逆流性食道炎,ダンピング症候群,栄養障害など様々なQOLの障害が発生することから,なるべく臓器や機能を温存する種々の術式が考案,実施されるようになってきた.筆者らも1994年より噴門側切除後,食道と残胃の間に二重空腸pouchを間置する術式を採用している1〜4).そしてその際,より確実な側側吻合と止血操作を行うため,種々の工夫を加えている.本論文では筆者らの手術術式とその主な術後成績について述べる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.