連載 イラストレイテッド産婦人科小手術・13
【婦人科小手術】腟壁・会陰裂傷縫合術
川野 由紀枝
1
,
西田 欣広
1
1独立行政法人国立病院機構大分医療センター産婦人科
pp.1404-1407
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101315
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1.はじめに
産道損傷は分娩時において最も多い合併症である.特に会陰,腟壁裂傷は頻度が高く,両者はほとんど同時に発生する.産科医であれば産道損傷は不可避であり,縫合技術の習得は必須である.また,3~4度裂傷は頻度は低いが,その修復技術は知っておく必要がある.さらに産道損傷を最小限にとどめるための急速遂娩術の技術,分娩介助の方法も熟知する必要がある.会陰裂傷縫合における手技,器材,起こりうる合併症について述べる.
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