特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
7.大腸
結腸亜全摘術後の手縫いによる回腸—直腸吻合
馬場 秀雄
1
,
森谷 冝皓
1
,
赤須 孝之
1
,
藤田 伸
1
,
三宅 秀夫
1
Hideo BABA
1
1国立がんセンター中央病院外科
pp.248-250
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903386
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はじめに
結腸亜全摘後の手縫いによる回腸—直腸吻合は,器械吻合器の登場により施行される機会は少なくなってきたが,手術の簡便さや術後合併症の少なさなどにより,現在でもなお重要な術式である.
本術式の適応は,①家族性大腸腺腫症,②潰瘍性大腸炎,③多発結腸癌,④大腸型クローン病,⑤出血部位の同定の困難な大腸からの出血などが考えられ,特に家族性大腸腺腫症や潰瘍性大腸炎に施行されることが多い.
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