特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
6.小腸
小腸狭窄に対する形成における縫合・吻合
小森山 広幸
1
,
萩原 優
1
Hiroyuki KOMORIYAMA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
pp.233-237
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903382
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はじめに
小腸狭窄に対する形成術は腸を切除することなくこれを解除しようとする術式で,stricture plas-tyと呼称されている.Stricture plastyは胃の幽門形成術に準じ,Heineke-Mikulicz法,Finney法,Jaboulay法などが行われている.Stricture-plastyが求められる病態としては炎症性腸疾患,とりわけクローン病が主であると考えられる.したがって,本稿ではクローン病における小腸狭窄の解除術を中心に述べる.
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