特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
5.胃
噴門側胃切除後の手縫いによる食道—胃吻合
吉住 豊
1
,
杉浦 芳章
1
,
小池 啓司
1
,
愛甲 聡
1
,
田中 勧
1
Yutaka YOSHIZUMI
1
1防衛医科大学校第2外科
pp.189-191
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903365
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はじめに
噴門側胃切除後の再建に食道—胃吻合術を選択する場合,重要なポイントは残胃の容積がある程度以上残ること,術後の胃食道逆流を予防することである.術後の逆流性食道炎の発生頻度は通常の端々吻合では100%,端側吻合では60%と高率1)であると報告されており,通常の食道一胃吻合に逆流防止弁を形成する方法などが工夫1〜4)されている.ここでは,手縫いでのAlbert-Lembert縫合による食道—胃前壁吻合術について述べ,逆流防止を付加する方法について考察する.
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