Japanese
English
特集 胃癌術後補助化学療法をめぐって
Evidence based medicineの観点からみた胃癌補助免疫化学療法の評価
Meta-analyses of adjuvant immunochemotherapy for gastric cancer
坂本 純一
1,2
,
生越 喬二
1,3
,
合地 明
4
,
中里 博昭
1,5
Jun-ichi SAKAMOTO
1,2
1癌病態治療研究会メタアナリシス班
2県立愛知病院外科
3東海大学医学部第2外科
4岡山大学医学部第1外科
5横山胃腸科病院外科
キーワード:
胃癌補助免疫化学療法
,
臨床比較対照試験
,
メタアナリシス
Keyword:
胃癌補助免疫化学療法
,
臨床比較対照試験
,
メタアナリシス
pp.1291-1299
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903301
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癌病態治療研究会メタアナリシス研究班の協同研究により,胃癌に対する補助免疫化学療法を化学療法単独治療と比較した臨床試験の結果を統合し,メタアナリシスによる評価を行った.PSKの効果をみた7試験(4,732例)ではOR 0.89,p=0.043,対象をT2+T3症例に絞り込んだIPD解析ではOR 0.78,p=0.047,T2+T3,PPD(+)症例ではOR 0.63,p=0.01と,要因依存性の治療効果が強く示唆された.また非治癒切除胃癌に対するOK−432の筋注,皮下注の7試験ではOR 0.98,p=0.90であったが,治癒切除胃癌に対する経口投与ではOR 0.85,p=0.20となり,moderateではあるが予後の改善に有用である可能性が示された.
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