私の工夫—手術・処置・手順・45
器械吻合におけるアンビル装着の失敗しないコツ—エンドループを補助に使う方法
岡崎 誠
1
Makoto OKAZAKI
1
1兵庫県立西宮病院外科
pp.1039
発行日 1998年8月20日
Published Date 1998/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903255
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1.器械吻合
最近の消化管吻合における器械吻合の発達は著しい.器械の進歩や操作の慣れにより,手術時間の短縮や縫合不全の減少など患者にとって福音がもたらされている.しかし術中のトラブルや合併症が全くないわけではない.とくに胃全摘手術や低位前方切除などやり直しが困難な手術では器械吻合は一度で成功させなければならない.PCEEA®やプロキシメイト®ILSの環状型吻合器を使用するときの失敗する要因のかなりの部分が,アンビル装着の不完全により生じる.そこでこの部位の操作の失敗を少なくする工夫を考案した.
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