私の工夫—手術・処置・手順・39
総胆管切開後,Tチューブ内ドレナージチューブの留置の工夫
馬場 秀文
1
,
田中 克典
1
,
菅 重尚
1
,
鈴木 文雄
1
,
大橋 均
1
,
守谷 孝夫
1
Hidefumi BABA
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院外科
pp.220-221
発行日 1998年2月20日
Published Date 1998/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903112
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1.はじめに
総胆管結石症に対して切石術が行われた後にTチューブを留置する目的は総胆管切開後の胆汁のうっ滞および腹腔内への胆汁漏出の予防とされているが,Tチューブ留置後の胆管壁の縫合閉鎖およびTチューブを体外に誘導する位置などに十分な配慮を行わないと胆汁漏出が生じ,腹腔ドレーンより胆汁がドレナージされることがある.
われわれは総胆管切開後のTチューブ留置に際し,Tチューブ内にPTCD 6号チューブを胆汁ドレナージチューブとして挿入することにより,Tチューブ留置後の合併症である胆汁漏出を防止することができたので紹介する.
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