Japanese
English
外科医の工夫
術中経肝ドレナージチューブ留置に関する工夫
A device for intraoperative transhepatic intubation
三井 毅
1
,
三浦 将司
1
,
林外 史英
1
,
浅田 康行
1
,
大平 政樹
1
,
藤沢 正清
1
Mitsui TAKESHI
1
1福井県済生会病院外科
pp.527-528
発行日 1987年4月20日
Published Date 1987/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209676
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はじめに
近年の胆道系手術は,その適応疾患が拡げられると共に手術方法も複雑化している.特に肝門部における胆道再建術では,術前に黄疸の存在や低栄養状態,更に胆管炎の合併等がみられることが多く,術後の縫合不全や瘢痕狭窄化等の予防に万全の対策が求められる.この目的で,術中の経肝ドレナージチューブの挿入留置は極めて有意義とされている1).
当科では,以前は Kelly鉗子を用いて肝内胆管ヘチューブを誘導していたが,1983年以後,骨折の固定に応用するエンダーピンを改良して,これにより肝内胆管を穿破し経肝ドレナージチューブを誘導しており,極めて安全かつ確実であるため報告する.
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