特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
96.突き指
宮坂 芳典
1
Yoshinori MIYASAKA
1
1宮城野病院整形外科
pp.256-258
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902973
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概念
突き指とは指の長軸方向に外力が加わって発生する指の外傷を総称するものである.野球などボールによる突き指が代表例でbaseball fingerという名称もある.突き指の重度な損傷を,指の損傷部位(関節レベル)の違いにより3つの代表パターンに分類した(図1a,b).損傷内容としては,伸筋腱・靱帯・掌側板など軟部組織の断裂,剥離骨折,脱臼骨折などであるが,これらに対する治療は決して簡単なものではなく,整形外科(手の外科)の治療に委ねるべきであろう.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.