Japanese
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臨床研究
癌告知について—東北農村部の一般病院における現状
Telling the truth to cancer patients
稲葉 行男
1
,
渡部 修一
1
,
野村 尚
1
,
大江 信哉
1
,
飯沼 俊信
1
,
林 健一
1
,
千葉 昌和
1
Yukio INABA
1
1山形県立河北病院外科
キーワード:
癌告知
Keyword:
癌告知
pp.787-791
発行日 1997年6月20日
Published Date 1997/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902753
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はじめに
インフォームド・コンセント(以下IC)の概念の普及に伴い,かつてはタブーとされてきた癌の告知も徐々に浸透しつつある1〜5).しかし,癌告知に対する各病院の方針はその地域性,立地条件,サポート体制,対象患者などの違いから一律ではなく,実際の医療現場ではケースバイケースに行っているのが現状と思われる.
当病院は山形県内陸の農村部に位置する一般病院であるが6),1994年から患者の自己決定権の尊重を目的として「癌」という言葉を使っての癌告知を行ってきた.今回,当科で手術を受けた患者を対象に,周術期における癌告知の状況とその推移について検討したので報告する.
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