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特集 癌告知とインフォームド・コンセント
わが国における癌告知とインフォームド・コンセントの現状
The present state of telling the truth and informed consent(IC)in cancer patient in Japan
斎藤 和好
1,2
Kazuyoshi Saito
1,2
1岩手医科大学第1外科
2現 北上済生会病院
キーワード:
癌告知
,
インフォームド・コンセント
Keyword:
癌告知
,
インフォームド・コンセント
pp.1087-1090
発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100176
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要旨:癌による死亡者は年々増加の傾向にあり,年間30万人を超えて,全死亡者の3人に1人は癌で亡くなる時代になった.癌は不治の病で,「癌告知」は即「死の宣告」であった時代は過ぎ去った.「癌である」という事実を知らせることの是非については古くから医学界などで賛否両論があったが,次第に患者・家族の間でもいわゆる「告知」を希望する率が高くなってきている.「インフォームド・コンセント(IC)」のなかでも病名告知,なかんずく「癌告知」は最も難しい問題の1つであるが,告知は医療行為の一部であり,診療をスムーズに行うための一治療法であるともいえる.癌医療を行うに当たって,告知やICの意味と意義をよく理解し,個々の患者に対応する姿勢が必要である.
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