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特集 転移性肺癌診療の最新ストラテジー
切除例からみた転移性肺癌の病理
A histopathological study on resected metastatic lung cancer
北川 正信
1
,
松井 一裕
1
,
前田 宜延
1
,
野々村 昭孝
2
,
三輪 淳夫
3
Masanobu KITAGAWA
1
1富山医科薬科大学医学部病理学第1講座
2金沢大学医学部附属病院病理部
3富山県立中央病院臨床病理科
キーワード:
転移性肺癌
,
手術例
,
病理
Keyword:
転移性肺癌
,
手術例
,
病理
pp.19-23
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902609
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転移性肺癌200例の原発部位の内訳(%)は結・直腸29,軟部12,肺9,骨・腎各7.5,精巣・子宮各5,乳腺4,上気道・唾液腺各3.5,口腔・咽頭・食道で4.5,甲状腺・膀胱各2,その他5.5であった.骨肉腫,精巣腫瘍で転移までの期間は1年以内,次いで軟部腫瘍が1年から1.5年の間であり,数年以上に甲状腺髄様癌,唾液腺腺様嚢胞癌,子宮腫瘍の多くと,乳癌,甲状腺乳頭癌の一部があった.制癌剤著効例は多くの精巣腫瘍と絨毛癌,一部の軟部腫瘍と乳癌にみられた.大多数の結腸・直腸癌と胃・十二指腸癌で肝転移のない肺転移のあること,肺では扁平上皮癌のみならず腺癌にも管内転移があること,腎癌で気管支壁転移がありうることが指摘された.
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