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特集 転移性肺癌診療の最新ストラテジー
転移性肺腫瘍の臓器別頻度とその年代的変容
The incidence of metastatic lung tumors according to primary organs and its chronological changes
山口 豊
1
,
光永 伸一郎
1
,
安川 朋久
1
,
清水 治子
1
Yutaka YAMAGUCHI
1
1千葉大学医学部肺癌研究施設外科
キーワード:
転移性肺腫瘍
,
原発臓器別頻度
Keyword:
転移性肺腫瘍
,
原発臓器別頻度
pp.13-17
発行日 1997年1月20日
Published Date 1997/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902608
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悪性腫瘍に対する化学療法,ホルモン療法といった治療が転移性肺腫瘍の様相を変え,ひいては外科治療の適応にも変化がみられる.そこで日本病理剖検輯報により,1982年から1993年までに収録された悪性腫瘍剖検例について肺転移例を対象に原発臓器別に検索したところ,多くの腫瘍では一定の傾向を示さないか,あるいはやや増加傾向であるのに対して,大腸癌,乳癌,前立腺癌,腎癌,精巣腫瘍などでは肺転移の頻度が徐々に低下してきている.これらの腫瘍では,近年効果的なアジュバント療法による治療プロトコールの開発や,積極的な外科切除によって,肺転移が徐々にコントロール可能になってきているためと考えられる.
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