外科医のための局所解剖学序説・2
頸部の構造 2
佐々木 克典
1
1山形大学医学部解剖学第一講座
pp.1173-1182
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902402
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現在,Guy's hospitalで臨床解剖学を教えているHarold Ellis(Charing Cross and WestminsterMedical schoolの外科学の名誉教授)は,体表解剖の重要性をつぎのように述べている.「経験豊かな臨床医は体表の構造を深部の構造と関係づけることに多くの時間を費やすものだ」と.頸部の体表解剖をここでまとめておく.
Ⅰ.舌骨はC3のレベルにある.この位置で外頸動脈が枝分かれし,急に複雑になる.
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