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特集 外科医に必要な整形外科の知識
Ⅱ.症状別にみた鑑別診断の要点
3.膝関節の腫脹
Diagnosis of tumorous conditions of the knee joint
戸松 泰介
1
Taisuke TOMATSU
1
1東海大学医学部附属大磯病院整形外科
キーワード:
関節腫脹
,
関節炎
,
膝関節
Keyword:
関節腫脹
,
関節炎
,
膝関節
pp.729-733
発行日 1996年6月20日
Published Date 1996/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902315
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膝関節の腫脹には,大別して関節液の貯留,関節滑膜・関節包の腫脹,関節周辺組織の腫脹に分かれる.関節液の貯留がある場合は吸引し,その性状を観察する.非炎症性疾患では関節液は比較的透明で,滑膜の腫脹もない.慢性関節リウマチ,リウマチ性関節炎,結晶性関節炎などの非感染性炎症性疾患では,滑膜肥厚と関節液の貯留がみられ,関節液も混濁がみられる.感染性疾患では,関節液中の好中球の占める割合が高いのが特徴的である.外傷に起因した関節血症では,脂肪滴の混入の有無により骨傷の有無を判断する.スポーツ外傷によるものは,前十字靱帯損傷の可能性が高いので注意が必要である.非外傷性のものでは血友病,絨毛結節性滑膜炎,血管腫,特発性滑膜出血などを考慮に入れて診察する.
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