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特集 外科領域におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策
肝臓外科におけるインフォームド・コンセントと医療安全対策
Informed consent and risk management for liver surgery
井上 和人
1
,
高山 忠利
1
,
木村 友紀
1
,
山崎 慎太郎
1
,
森口 正倫
1
,
檜垣 時夫
1
Inoue Kazuto
1
1日本大学医学部消化器外科
キーワード:
肝癌
,
肝切除
,
肝移植
Keyword:
肝癌
,
肝切除
,
肝移植
pp.187-192
発行日 2007年2月20日
Published Date 2007/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101177
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要旨:肝臓外科のインフォームド・コンセントは,複雑な疾患・治療概念を分かりやすく説明することが最も重要なポイントである.特に肝移植では,レシピエントだけでなくドナーの家族にも参加を促し,面談の機会を3回以上つくり,説明には文書を渡し,説明から同意の間には適切なインターバルをおく.治療の選択基準はガイドラインに従う.得意でない治療法や当該施設で不可能な治療法も等しく説明し,状況によっては他施設に紹介する.従来に比べ安全となったが侵襲は大きく危険性が高いため,治療後の合併症の説明も慎重に行う.医療安全のためには,技術集積性を高めプロトコールやクリニカルパスを用いたリスク回避策を積極的に導入することが肝要である.
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