Japanese
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外科医の工夫
仙骨前出血に対する止血ピンの有効性
A clinical experience with hemostatic thumbtacks for presacral hemorrhage
中村 俊幸
1
,
二村 好憲
1
,
中田 伸司
1
,
小出 直彦
1
,
安達 亙
1
,
渡辺 智文
2
Toshiyuki NAKAMURA
1
1信州大学医学部第2外科
2信州大学医学部放射線科
キーワード:
仙骨前出血
,
止血ピン
,
骨盤内腫瘍
Keyword:
仙骨前出血
,
止血ピン
,
骨盤内腫瘍
pp.259-262
発行日 1996年2月20日
Published Date 1996/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902226
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はじめに
骨盤内腫瘍の外科的切除においては出血のコントロールに難渋する場合がある.特に後腹膜に位置し,血管に富んだ大きな腫瘍に対しては,術前より大量出血の対策を講じておくことは有意義であると考えられる.今回われわれは,骨盤内para-gangliomaに対して,術中出血量を低下させるため術前に動脈塞栓術を行い,術中の出血に対して止血ピンを使用した1例を経験したので報告する.
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