Japanese
English
臨床報告・1
成人肝未分化肉腫の1手術症例
An operation case of undifferentiated (embryonal) sarcoma of the liver in an adult
小笠原 邦夫
1
,
西井 博
1
,
近藤 肇彦
1
,
青木 克哲
1
,
栗田 信浩
1
,
熊谷 久治郎
2
Kunio OGASAWARA
1
1高松市民病院外科
2高松市民病院病理
キーワード:
肝臓
,
胎児性肉腫
,
成人肝未分化肉腫
,
肝腫瘍切除術
Keyword:
肝臓
,
胎児性肉腫
,
成人肝未分化肉腫
,
肝腫瘍切除術
pp.237-240
発行日 1996年2月20日
Published Date 1996/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902221
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はじめに
成人の肝臓に原発する悪性腫瘍の大部分は肝細胞癌および胆管細胞癌であり,悪性間葉系腫瘍は非常に少ない.肝悪性間葉系腫瘍は臨床症状に乏しく,巨大な腫瘍となって発見されることが多く,予後はきわめて悪い.治療は外科的切除が原則とされているが,発見時すでに手術が困難であったり再発例が多い.今回われわれは,そのなかでも10歳前後の小児に発生するといわれている比較的稀な肝未分化肉腫の成人例を経験し,手術的に切除できたので検討を加え報告する.
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