乳癌を究める
治療 乳房温存術 通常手術を中心に
岩瀬 弘敬
1
,
山本 豊
,
指宿 睦子
,
村上 敬一
1熊本大学 乳腺内分泌外科
キーワード:
抗腫瘍剤
,
腫瘍再発
,
乳房腫瘍
,
非浸潤性腺管内癌
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
乳房温存療法
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Breast Neoplasms
,
Carcinoma, Intraductal, Noninfiltrating
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
pp.715-720
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012270901
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乳房温存術は早期乳癌の標準的な局所療法として推奨され、原発乳癌の約60%に適用されている。放射線療法を併用した温存療法と乳房切除術との比較では、長期の生命予後には差がないが、同側乳房内再発は温存療法に多く、生命予後に影響するとの報告もある。温存術は非浸潤性乳管癌や術前薬物療法後にも適用されるが、手術時には断端を陰性にするように努め、詳細な病理学的断端検索が必要である。また、温存療法後の局所再発率が乳癌サブタイプにより異なることも知っておくべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012