特集 術後1週間の患者管理
Ⅴ.術後管理に必要な基礎的知識
術後疼痛対策
牛島 康栄
1
,
朝戸 裕
1
,
原 彰男
1
,
神野 浩光
1
,
石引 久弥
1
,
橋口 さおり
2
1国立埼玉病院外科
2国立埼玉病院麻酔科
pp.428-429
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902122
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- 文献概要
手術後の疼痛は,入院から退院までの経過のなかでは一部分にすぎず,また患者にとって手術をすれば痛いのは当然という考え(覚悟)のためか,医療サイドではあまり関心の高い問題ではなかった.しかし,癌性柊痛の管理がquality of lifeの観点より注目されるにつれ,術後の疼痛管理にも関心が集まっている.近年の内視鏡下外科手術導入後の普及の速さから推測すると,患者サイドの疼痛軽減の要求がいかに強いかが伺われる.
本稿では,消化器外科における術後疼痛に対する考え方やその対策についての概略を述べる.
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